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辞めた理由を書き出す「理由のつなぎ表」の作り方

「辞めたい気持ちはあるのに、次に何がしたいのかは分からない」。そんなときは、頭の中で考えるより、紙に一行ずつ書き出すほうが早く整理できることがあります。このページでは、理由のつなぎ表の左から3列目までを埋める手順を紹介します。転職を前提にせず、自分が何を大事にしたいかを確かめる時間にしてください。

1. まずは不満を一行に一つずつ書く

最初は、うまくまとめようとしなくて大丈夫です。ノートを開き、今の職場や前の職場で「嫌だった」「しんどかった」と感じたことを、一行に一つずつ書き出します。これが表の1列目「辞めた・辞めたい事実」の材料になります。

コツは、気持ちではなく出来事で書くことです。「つらかった」ではなく「先輩ごとに指示が違い、同じ書類を何度も作り直した」のように、誰が読んでも場面が分かる書き方にすると、後の列が埋めやすくなります。

思い出せないときは、手帳やカレンダーの予定を1か月ほどさかのぼり、気が重かった日に何があったかを拾ってみてください。

2. 「なぜ嫌だったか」を二回たずねる

書き出した一行ごとに、「なぜそれが嫌だったのか」を自分にたずねます。一回目の答えに対して、もう一度「それはなぜ」と聞くと、その裏で足りなかったものが見えてきます。

たとえば「同じ書類を何度も作り直した」→「時間がむだになったから」→「何が正解かの基準が分からず、安心して仕事を覚えられなかったから」。この最後の答えが2列目「その裏で足りなかったもの」です。

つまずきやすいのは、答えが「自分の要領が悪いから」のように自分を責める言葉で止まるときです。その場合は「何があれば要領よくできたか」と聞き直すと、足りなかったものとして書き直せます。

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    出来事を一行ずつ書く

    嫌だった出来事を、場面が分かる言葉で一行に一つずつ書きます。10行程度を目安にします。

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    「なぜ」を二回たずねる

    一行ごとに理由を二段階さかのぼり、出てきた言葉を2列目に書きます。

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    重なる言葉に印をつける

    2列目で似た言葉が出てくる行に印をつけます。複数の行に共通するものが、大事にしたい価値観の候補です。

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    上位3行にしぼる

    印の多い行から3つほど選び、3列目の条件づくりに進みます。全部を表にしなくて大丈夫です。

3. 足りなかったものを「確かめられる条件」に変える

2列目の言葉は「やりがい」「成長」のように広くなりがちです。そのままでは、求人票や面接で確かめようがありません。3列目では、相手に質問できる形、または求人票で読み取れる形に言い換えます。

目安は、相手が「はい・いいえ」や具体的な事例で答えられるかどうかです。迷ったら、面接の最後にある逆質問(応募者から企業へ質問する時間)で、そのまま口に出せる文になっているかを試してみてください。条件は多すぎると選べなくなるので、どうしても譲れないものを2〜3個にしぼると、応募先を見る目がはっきりします。

広い言葉を確かめられる条件に変える例
2列目に出やすい言葉確かめにくい書き方確かめられる条件の例
成長成長できる会社入社後の研修や、先輩が仕事を教える仕組みがあるか
やりがいやりがいのある仕事担当した仕事の結果を自分で確かめられる場面があるか
人間関係雰囲気の良い職場困ったときに相談する相手や場が決まっているか
働き方無理のない働き方繁忙期と通常期の業務量の目安を教えてもらえるか

4. 書いた結果、今の職場に残る選択もある

3列目まで書くと、「この条件は今の会社でも満たせるかもしれない」と気づく行が出てくることがあります。それは失敗ではなく、表を書いた意味があったということです。

その行には印をつけ、下の項目で社内の手立てを確かめてから、試す期間を自分で決めてみてください。「次の面談で相談し、その後の様子を見て表を見直す」のように、見直す日をノートに書いておくと、迷いがだらだらと続きにくくなります。

転職は、今の職場では満たせない条件があると分かったときの選択肢の一つです。試したうえで変わらなければ、その経緯自体が面接で話せる事実になります。

社内で解決できそうか確かめる項目
  • その条件について、上司や人事に一度でも相談したか
  • 社内に異動や配置換えを希望する制度があるか
  • 不満の原因が特定の時期や案件に限られていないか
  • 同じ部署の先輩が、似た悩みをどう乗り越えたか聞いたか
  • 体調に影響が出ていて、相談より休むことが先ではないか

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