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大手志向か成長企業志向か。次の会社の型を理由から選ぶ

次は安定した大手にするか、裁量のある成長企業にするか。第二新卒の転職では、この二択で手が止まることがあります。ただ、どちらが合うかは人によって違い、会社の規模や知名度だけでは決まりません。このページでは、理由のつなぎ表の「次の職場で確かめる条件」を出発点に、会社の型を選ぶ考え方と、面接で確かめるための質問を整理します。

1. 型を先に決めず、理由から逆に選ぶ

「大手なら安心」「成長企業なら成長できる」といったイメージは、手がかりにはなっても、決め手にはなりにくいものです。同じ大手でも部署によって働き方は大きく違いますし、成長企業と呼ばれる会社にも、教育の仕組みを整えているところとそうでないところがあります。

そこで、会社の型から選ぶのではなく、理由から逆に選ぶ順番をおすすめします。つなぎ表の2列目「その裏で足りなかったもの」が「教わる機会」なら教育体制を、「任される実感」なら担当範囲を、「将来の見通し」なら配属や異動の考え方を、まず確かめる条件にします。

型は、その条件を満たしやすいかどうかの「傾向」として見る程度にとどめます。最後は一社ずつ確かめる。この順で考えると、イメージに引っ張られずに済みます。

2. 型によって変わりやすい点

一般に、社員の多い会社は仕組みが整っている傾向があり、少人数で事業を伸ばしている会社は一人が受け持つ範囲が広くなる傾向がある、と言われます。観点ごとの違いは下の表にまとめました。

ただし、これはあくまで傾向です。第二新卒の中途入社に、新卒研修とは別の受け入れ方を用意している会社もあれば、成長企業でも教育係をつけている会社もあります。下の表は比べる観点を揃えるためのもので、どちらが優れているかを示すものではありません。

表の右端の「面接で確かめたいこと」の列を、自分のつなぎ表の3列目と見比べてみてください。

型によって変わりやすい点(一般的な傾向)
観点大手で見られやすい傾向成長企業で見られやすい傾向面接で確かめたいこと
研修・教育集合研修や手順書が整っていることが多い実務の中で教わる形が多い傾向第二新卒の中途入社向けの研修や、教えてくれる人の有無
任される範囲担当が細かく分かれていることが多い一人で複数の業務を受け持つことがある入社1年目に担当する業務の範囲
配属・異動希望と会社の事情で決まり、異動の機会がある部署が少なく、事業に合わせて役割が変わることがある配属の決め方と、異動や役割変更の頻度
評価・昇給制度が文書で決まっていることが多い制度を作っている途中の会社もある評価の基準と面談の頻度
仕事の進め方承認の手順が多く、決まるまで時間がかかることがある決まるのが速い一方、方針が変わることもある最近の仕事が決まるまでにどんな流れだったか

3. つなぎ表の条件と照らし合わせる

表で観点を確かめたら、自分のつなぎ表の行に当てはめます。たとえば「研修がほとんどなく、見よう見まねで仕事をしていた」という事実の裏で「順を追って教わる機会」が足りなかったなら、次の職場で確かめる条件は「教えてくれる人がいるか、手順書があるか」です。仕組みが整いやすい会社が候補に入りやすくなりますが、成長企業でもこの条件を満たす会社はあります。

反対に、「提案しても通らず、決まった作業だけが続いた」という事実の裏で「任される実感」が足りなかったなら、条件は「1年目からどこまで担当できるか」です。

条件が二つ以上あり、型の傾向が逆を向くこともあります。そのときは、いちばん譲れない一行を決めて、そこから型を選びます。残りの条件は、一社ずつ面接で確かめていけば十分です。

4. 面接で確かめる質問

会社の型を見極める情報は、求人票や公式サイトだけでは分からないことが多いです。面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたら、つなぎ表の3列目を確かめる時間として使いましょう。

質問のこつは、制度があるかどうかだけでなく、実際にどう運用されているかを聞くことです。「評価制度はありますか」と聞くより、「直近の評価面談では、どんなことが話題になりましたか」と聞くほうが、実際の様子が見えやすくなります。

聞きにくい質問は、「入社後に早く力を出したいので」のように理由を添えて尋ねると、関心の向きが伝わりやすくなります。答えを聞いて条件と合わないと感じたなら、それも判断材料の一つです。

型を確かめる質問の例
  • 中途で入った若手の方は、最初の数か月をどのように過ごしていますか
  • 配属先では、どなたが仕事を教えてくださる形になりますか
  • 入社1年目の方は、どこまでの業務を担当していますか
  • 配属はどのように決まりますか。異動や役割の変更はどのくらいありますか
  • 評価の面談はどのくらいの頻度で行われていますか
  • 部署の方針が変わったことがあれば、そのときの様子を教えてください

5. 迷ったときは、今の会社も同じ表で見る

大手と成長企業のどちらにも決めきれないときは、今の会社も同じ観点で見直してみてください。今の会社は大手寄りなのか、成長企業寄りなのか。足りなかったものは型のせいなのか、それとも配属先や上司との関係のせいなのか。

見直してみると、「型は合っているのに、部署が合っていない」と気づくことがあります。その場合は、社内の異動や相談で条件を満たせる可能性もあり、転職せずに残るという選択も十分に考えられます。

反対に、型そのものが条件と合っていないと分かったなら、それが次の会社を選ぶ理由になります。そのときは、つなぎ表の4列目に「前の職場では〜を確かめられなかったので、次は〜のある環境で働きたい」という形で一行書いてみてください。その一行が、面接で型を選んだ理由を聞かれたときの答えの下書きになります。

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